ニック式 英会話とは

Nic Williamson
(ニック・ウィリアムソン)

外国人に英語を教える英語学校をシドニーに設立した父と、第1外国語としての英語の教え方を専門とする言語学者である母を持つ英語教育のサラブレッド。

中学校から日本語を学び始め、高校2年生の時に修学旅行で2週間来日した経験から外国語を学ぶ大変さを知る。 硬い勉強を好まない性格と鋭い分析の才能から、できるだけ簡単に効率よく語学(日本語)を習得するコツと独自の勉強法を生み出して、あまり勉強せずに常に学年トップを維持する。
日本語習得のコツを完璧につかんだ経験から語学教育に興味を抱き、シドニー大学で心理学を専攻し言葉を覚えるメカニズムなどを学ぶ。子供が母国語を覚えることと、大人が外国語を覚えることが全く違うこともこの時によく理解する。

また、同シドニー大学にて3年間日本文学を勉強し、日本文化にも明るい。
在学中にオーストラリアの日本大使館が主催する全豪日本語弁論大会で優勝。
大学卒業後に、日本の文部科学省の奨学金を得て東京学芸大学に研究生として1年半在学。在学中にアルバイトとして英会話スクールで英語を教え始め、日本語を習得したコツを英語に置き換えて、あまり勉強せずに簡単に英語を習得できる英語教育の開発を始める。
その「目からウロコ」的な独自の教え方と説明の分かりやすさを買った学校からの熱烈なラブコールと多くの生徒さんからの強い要望に応え、卒業後も看板講師として同校にて6年間勤務。

その経験を通して、日本人の英語における長所、短所を知り、日本人に英語を教えるスペシャリストとしての知識・技術・経験を更に積み上げる。現在、日本で英語を教えて20年、英語教育のスペシャリスト。
その20年間で英会話スクールだけでなく、大学での講義、企業研修のビジネスなども展開しながら、更に1日ワンフレーズの無料メルマガ(englishLife)や数々の英会話の教科書、雑誌のコラムなどの執筆活動、更にSkyPerfectTVの番組の司会やラジオのDJなど、活動の場は広い。暖かくて楽しく正確、そして日本人の「間(ま)」が分かることから非常になじみやすい。聞かれればどんな文法でも説明できるが、逆に文法を重視しない。初心者でも分かりやすく、上級者でも「なるほど!」と思える独自の勉強法を生み出した日本トップクラスの英会話教師。

Nic式英会話のテーマ

1.会話する場面で、考える量をどれだけ減らせるか
2.ネイティブと同じ思考回路で英語を意識すること

ネイティブと何となく会話をするだけの教室とは違って、そして硬い教科書を使って不自然な英語を学ぶのではなくて、Nic式英会話独自のメソッドであっという間に自然で実用的な英語ができるようになります。

Nic式英会話メソッドでは、「英語の神経回路」をしっかり作ります。「英語脳」を作るための「基礎練」「自主練」 を最も重視しています。だから上達します。

英語の神経回路を作ろう

脳には「神経回路」があります。同じ回路を使えば使うほど、その回路が強くなります。そっちに流れやすくなります。例えば、ピアノは毎日繰り返し弾くから上達します。最初は「この指はここ、この指はここ」と意識的に全部考えなければならないけど、同じ動きを繰り返し練習していると、指が勝手に弾いてくれるようになります。「今日の夕飯は何にしようかな」と別のことを考えながらでも弾けてしまいます。

同じ動きを繰り返すことで、脳のたくさんの細胞と指先までの神経細胞の「神経回路」が作られます。簡単に言うと「体が覚える」ということですが、脳と筋肉が1つのネットワークになっていることがポイントです。

英語の場合も、全く同じ原理です。脳と口を1つのネットワークにすれば楽に英語が口から出るようになります。

英語の思考回路は日本語の思考回路とは全く違います。日本語につい惑わされてしまいます。しかし、英語の思考回路に沿って話せば話すほど、そちらが自然になってきます。最初から日本語を考えない「英語脳」が定着します。

自分の「英語脳」の神経回路を切り開いていきましょう!

Nic式英会話メソッドでは、「英語脳」を作るための「基礎練」が満載!だから上達するのです。

楽譜を見るだけのピアノの練習をいくらやっても手が弾けるようにはなりません。英語も同様に、読み書きだけの勉強をいくらやっても話せるようには当然なりません。話せるようになるためには、話すしかありません。

しかし、何でもいいから話せばいい、というわけじゃないです。日本語英語や間違い英語を練習しても逆効果です。ネイティブスピーカーの思考回路に沿って、英語のテンプレートに沿って、発信していく必要があります。

Nic式英会話メソッドでは、英語の思考回路になるように誘導されながら、英語の思考回路に沿って、自分で例文を組み立てていく「練習ドリル」がたくさんあります。この「基礎練」を毎日やることで、英語脳が形成されていきます。

驚くほどすぐ慣れます。そして、生徒さん全員が「本当の英語は日本語から訳すよりもずっと簡単だね!」と口を揃えます。そうなんです、日本語に拘ることが1番足を引っ張っています。「基礎練」を通して「直訳頭」から解放されると、本当に楽になります。お楽しみに!

 

話す場面で考える量をどれだけ減らせるかが勝負

会話をする場面で、考える余裕はほとんどないです。「何って言うんだろう?」「この文法はどうだったかな?」と考えているうちに、会話がドンドン進んでしまいます。話す場面で考える量をどれだけ減らせるかが勝負です。細かいことを考えずに、シンプルに考えることが欠かせないですね。Nic式英会話メソッドでは、「本番」で考える量をグンっと減らせるコツがいっぱい学べます。

たとえば、

置き換え頭

A+B:2つの塊を組み合わせて文を作る

瞬時に質問をするコツ と 反射的に答えるコツ

「英語脳」の基盤:時制をマスター!

本や動画で情報を得ることに満足せずに、自分のトレーニングを最優先しよう

日本では、理屈を理解して満足する人が多いですね。理屈を理解して満足するからこそ“知識があってもしゃべれない”現象が起こります。

理屈を理解することはゴールではなくてスタートです。「結婚がゴールだ」という誤解と一緒ですね(笑)。真ゴールは、逆に理屈を考えずに正しく話せること。そうなるためにはspeaking speaking speaking! practice practice practice!あるのみ。

”間違ってもいいからたくさん話すことが大事”には要注意!

もしピアノ教室で「とりあえず無鉄砲に弾いていればそのうち弾けるようになりますよ」と言われたら納得しないですよね? 英会話教室で「間違ってもいいからとりあえずたくさん喋ればいい」と言われて納得するのはやめましょう。実際の会話で、間違いを恐れて黙り込むのはもちろんよくないですが、練習として、適当に話すよりも、正しい英語だけを練習しましょう。テンプレートが必要ですね。間違いを恐れてピアノの発表会に出ないこともおかしいけど、ピアノの発表会に向けて、無鉄砲に弾く練習をするよりは、正しいピアノだけを練習した方が発表会では上手に弾けますよね。

カタマリで覚えましょう。

僕も日本語を覚え始めたときは皆さんと同じように文法中心の勉強方法でした。
例えばすごく簡単な日本語でも、いちいち作るのにた~くさんの文法項目を考えていました。それをやめて「型」や「かたまり」で意識するようになった日からはいきなりすごく簡単に話せるようになったのです。そして、急に上達するスピードがびっくりするほど速くなったのです。
そのコツを是非みなさんにも伝えたいです!

例えば

「行きたくなければ行かなくてもいいよ」

という簡単な日常的な文を作るのに、文法で考えると:

・「行く」の「く」を「き」に置き換えて「たい」を付ける  → 行きたい

・「行きたい」の「い」をとって「くない」を付ける     → 行きたくない

・「行きたくない」の「い」をとって「ければ」を付ける   → 行きたくなければ

そして、

・「行く」の「く」を「か」に置き換えて「ない」を付ける  → 行かない

・「行かない」の「い」をとって「くて」を付ける      → 行かなくて

・「行かなくて」に「もいい」を付ける         → 行かなくてもいい

簡単な日常会話でもたくさんの文法項目を考えなければならないのです。どんなに頭のいい人でも、そんなことを考えながら会話することはできません。

でも、

~たくなければ ~なくてもいい

と「型」で覚えれば、すごく簡単に色々と言えるようになります。
日本語のネイティブである皆さんの頭の中に近いのはどっちらでしょう?やはり「型」の方ですよね?”「行く」の「く」を「か」に置き換えて「たい」を付ける”だなんて考えないですよね?
日本語のネイティブも英語のネイティブも、何語のネイティブも、みんなそうなのです。
誰も文法を考えながら話していません。会話する場面ではできるだけ考えずに話したいですね。
このコツを使えばネイティブのようにあまり考えずに話せてしまうのです!

言い回しはたくさんあるけど、種類は5種類。

例えば、「~たくなければ」には「行き」、「言い」、「飲み」という形の動詞が入ります。
「~なくてもいい」には「行か」、「言わ」、「飲ま」が入ります。他にも、「~してもいい」、「~してはダメ」のように「行って」、「言って」、「飲んで」という形で動詞を使う言い回しもありますね。

これを英語にたとえると、ある言い回しには「原型」がつづいて、ある言い回しには「動詞のing」がつづいて、またある言い回しには「過去分詞(gone/doneなど)」がつづく、と言う考え方になります。「なぜ原型?」、「なぜing?」が分からなくても「これには原型だ」、「これにはingだ」と覚えればいいのです。わざわざ難しく考えるのはやめましょう。
「なぜ?」は語源の話で、言語学者以外の人は考える必要はありません。

英語には言い回しの種類は5種類です
Type 1: 動詞の原型がつづく
Type 2: 名詞・動詞のingがつづく
Type 3: 過去分詞がつづく
Type 4: 文が丸ごとつづく
Type 5: 名詞節がつづく

この5種類の使い方・応用の仕方を覚えておけば、たとえば初めて見る英語でも、「これはType 2だな」、「これはType 4だな」とどの種類かさえ分かればその日からはいきなり使えてしまいます。
なので、各タイプのいくつかの言い回しを覚えておけば、あとは英語の字幕を付けてDVDを観たり、本を読んだりして、簡単に自分でも勉強できるようになります。
そして、「日本語に合わせる」を「英語に合わせる」という頭に変わります。

どんなに難しい文法でも「型」で覚えれば簡単

文法で理解しようとすると非常に難しい英語も多いです。でもどんなに文法が難しくても「型」で意識すれば簡単です。たとえば過去に対して借りの話をするのが英語で最も難しい文法ですが・・・

I would’ve gone if I had known. それを知っていれば行ったのになぁ。

文法はすごく難しいのですが、

I would’ve ~ if I had ~

と塊で意識すれば初心者でも使えます。

しかも、「なぜwouldなの?」、「なぜhadなの?」と考えずに、この「型」に過去分詞を入れることさえ分かれば誰でも言えます。
僕の初級者の生徒さんにも教えていますがみんなが問題なく会話の中で使いこなしています。
以前は文法の説明もしていたが、生徒さんにとってかえって難しかったです。ネイティブも「なぜ?」を考えずに「型」に当てはめているだけです。英語の教師以外のネイティブに「なぜhadを使うの?」と聞いても分かりません。

ビジネスなどで使う丁寧語でも同じ

英語は日本語と違って「目上の人」でも言葉は変わりません。しかし、ビジネスなどで使うフォーマルな言い方はあります。日本語と同じように丁寧な言い方ほど言い回しが長くなります。丁寧語の方が難しいわけではありません。丁寧で長い言い回しもグループ化して1つのカタマリで覚えれば使い方が結局同じです。

たとえば

I was wondering if you could send me the data.
そのデータを送っていただければ幸いです。

を見てみましょう。「丁寧な言い方にするのにはまず仮定法を使う」などを考える必要はありません。
I was wondering if you could をカタマリとして覚えておけば、結局は「動詞の原型」を付け加えるだけです。難しそうに見えても実は一番簡単なタイプ、Type 1の言い回しです。

つまり、

Can you send me the data?   そのデータを送ってくれる?

のCan you という塊の代わりに I was wondering if you could という塊を使うだけです。どちらも動詞の原型がつづくだけなので簡単です。

どんな英語でも上記の5種類の言い回しのどれかになります。外国から来る仕事のメールなどを見るだけで、「こういう風に言うのね」、「これはタイプ1だね」と次は相手の言い回しを真似て自分のものに簡単にできます。