私のやり方に従えないなら出ていけ。
It’s my way or the highway.
「私のやり方か高速道路かどっちかだ」という直訳ですが、「my way or the highway」の意味は
・俺のやり方が嫌なら出ていけ
・私に従えないなら出ていけ
です。
❶ 「highway」だから面白い表現です。
「私のやり方が嫌なら車から降りろ」
のような
「私のやり方が嫌なら高速道路でどこか遠くに行け」
のような意味を込めているけど、
なぜ「highway」を使っているかと言うと:
「my way」と韻を踏んでいるからなんです。
❷ 英語では、韻を踏むことがとにかく好きなんです。
意味や文法よりも韻を踏むことが優先されることも多いです。
たとえば
Teamwork makes the dream work.
(チームワークは夢を実現させる)
という表現ですが、
「夢を実現させる」は通常「make the dream happen」が正解です。
「make ~ work」は「うまくいってない状況をうまくいかせる」という意味で使うことはありますけど、
「make the dream work」とは通常言わないのです。
通常はそんな表現を使わないけど、
「teamwork」と韻を踏ませたいがために「dream work」という表現に変えているわけです。
その方がずっとゴロがいい言葉になります。
今回のフレーズも
「It’s my way or the road.」や
「It’s my way or go home.」と言ってもピンとこないというか、面白くないですね。
❸ 韻を踏んでいるゴロのいい英語表現は他にも:
You’ve gotta be in it to win it.
(勝つためには、まずは参加しなきゃ)
Use it or lose it.
(使うか失うかだ)【筋肉やスキルなど】
Snitches get stitches.
(チクったら痛い目に遭うぞ)
Fake it till you make it.
(成功するまでは成功しているフリをしろ)
Happy wife, happy life.
(妻がハッピーなら、人生がハッピー)
He’s my brother from another mother.
(マブダチだ)【異母兄弟という意味じゃない】
Let’s turn that frown upside down.
(そのしかめっ面を逆さまにしよう!)【笑顔に変えよう】
She’s got the skills to pay the bills.
(それで食べていけるほど有能だ)