彼が君を気に入っているのは見て分かる。
I can tell he likes you.
この「tell」の使い方は毎日のように使いますが、日本ではあまり知られてないです。
「tell 人」は「人に言う・人に伝える」という意味ですけど、
「人」が続かない「tell」は「分かる」という全く違う意味です。
「理解する」の「分かる」ではなくて「察することができる」「見て分かる」という意味です。
そして、この使い方の「tell」は、ほとんどの場合「can」と一緒に使います。
たとえば、
「You look down. What happened?(元気ないけど、なんかあった?)」
と聞かれて
「Can you tell?(わかります?)」と返したりなど。
他にも
「I can tell.(私にはわかる・見てわかる)」など。
「人」はつづかないけど、人じゃないものを目的語としてつづけることはできます。つづけるのは「名詞」「WH名詞節」「文」です。
たとえば
「I can’t tell the difference.(違いがわからない)」
「I can tell what he’s thinking.(彼が何を考えているかは顔でわかる)」
「I can’t tell what she wants.(彼女が何を望んでいるかを察することができない)」
「I can tell he likes you.(彼が君を気に入っているのは見てわかる)」
「I can tell you like him.(君が彼を気に入っているのは見てわかる)」など。
「I can tell he likes you.」を見て、「tell he」になっているので「tell 人(人に言う)」の使い方かなと誤解しやすいけど、
「tell 人」の場合は「tell him」になりますね。
「I can tell you like him.」は更に誤解しやすいですね。
「I can tell you」までは、どちらの「tell」の使い方は曖昧ですけど、そのあと動詞がつづくので、「tell 人」ではなくて「tell 文」なんだとわかります。
他にも
「I can tell you don’t want to go.(君が行きたくないのは見てわかる)」
「I can tell something’s wrong.(何か悩みがあるのは見てわかる)」など。