うるさくて考えがまとまらない。
I can’t hear myself think.
「周りがうるさくて考えがまとまらない」という意味の英語の決まり文句ですけど、
「自分の思考が聞こえない」
のような意味の面白い表現ですね。
工事現場の騒音で集中できないときや、子供が騒いだりして気が散って思考がまとまらないときなどに使います。
この構文は:
・hear +名詞 +動詞の原型
です。
他にも:
I heard him shout.
(彼が叫んだのが聞こえた)
I heard someone call my name.
(誰かが私の名前を呼んだのが聞こえた)
I saw him fall over.
(彼がコケたのを見た)
I felt the house shake.
(家が揺れるのを感じた)
POINT
このように「I saw him」に「動詞の原型」を付け足せるのは「知覚動詞」(see hear feelなど)の独特な構文です。
知覚動詞の場合は「動詞の原型」を付け足したり「動詞ing」を付け足したりしますけど、それを使い分けます。
❶ その行動を「全部見た」場合は:
・see +名詞 +動詞の原型
で
「したのを見た」という日本語に値します。
❷ その行動を「一部見た」場合は」:
・see +名詞 +動詞ing
で、
「しているところを見かけた」という日本語に値します。
たとえば
I saw him reading the paper.
(彼が新聞を読んでいるところを見かけた)
* 人が新聞を読み始めてから読み終わるまで全部見ないので「一部見た」の「ing形」
I saw him hit Nic.
(彼がニックを殴ったのを見た)
* 一瞬で終わるような行為の「一部」を見ることはなかなかないので「全部見た」の「原型」
I saw Otani play in LA.
(大谷選手がロスでプレイするのを見た)
* 試合のような長い行動でも、「全部」見ていればやはり「原型」