彼女が嘘をついているんじゃないかと疑っている。
I suspect she's lying.
「嘘をつく」は「lie」という動詞を使います。「tell a lie」は日本語の「嘘をつく」により近いせいか、日本では「tell a lie」が有名ですが、実は滅多に使わないのです。
たとえば
「Don’t lie.(嘘をつかないで)」
「He lies.(彼はよく嘘をつく)」
「I lied about my age.(サバを読んだ)」
「She’s lying.(彼女は嘘をついている)」など。
「疑う」は「suspect」という動詞ですね。「I suspect」には「文」が続くという使い方なので、「I suspect」に「she’s lying.」をそのまま続けるだけですね。
そして、よ〜くある間違いは「I doubt she’s lying.」です。
「I doubt」は「その情報は疑わしい」という意味で、つまり「I don’t think」と同じ意味になります。「I doubt she’s lying.」は「嘘ついているという話は疑わしいな」「嘘ついてないと思う」という意味です。
つまり、言いたいことと逆の意味になってしまいます!
他にも
「I suspect he knows.(知っているんじゃないかと疑っている)」
「I doubt he knows.(知らないと思う)」
「I suspect something bad happened.(やばいことがあったんじゃないかと疑っている)」
「I doubt anything bad happened.(やばいことはなかったと思うよ)」など。
「I suspect」の場合は「something bad happened」で、「I doubt」の場合は「anything bad happened」になるところが面白いですね。肯定文なら「something」、否定文なら「anything」になるわけですが、「I doubt = I don’t think」という感覚なので、「I doubt」は文法的には肯定文でありながら、意味的には否定なので「anything」になります。