言ってみたいわ!
I wish I could say that!
たとえば、友達が「まだ若いし」と言ったり、「貯金があるからしばらくは大丈夫だ」と言ったりしたときに、
「俺も言ってみたいわ!」と返したりしますね。
英語の場合は「I want to say that.」と日本語を直訳せずに、
「I wish I could say that!」というちょうどいい決まり文句があります。
決まり文句なのでそのまま覚えてもいいですけど、ちょっと理解を深めましょう。
まずは「I hope」と「I wish」の違いですね。
「I hope」は、実際にそうなのかどうか分からない時に「~だといいな」と期待する気持ちで言います。
一方「I wish」は、実際にはそうではないと分かった上で「~だったらよかったのにな」と残念がる気持ちで言います。
たとえば、出会ったばかりの素敵な人、独身かどうか分からないうちは
「I hope he is single.(独身だといいな!)」と期待する気持ちで言います。
独身じゃないと知ってからは
I wish he was single.
(独身だったらよかったのにな)」
と残念がる気持ちで言います。
英語では、実際じゃない話、あくまで仮の話を、過去のことじゃないのに、過去形で言います。文法では「仮定法過去」と言います。「I wish」につづく文は必ず事実に反する話になるので、必ず過去形になりますね。だから「I can say that.」ではなくて「I could say that.」と過去形になりますね。
つまり「I wish I could say that.」は「私はそうじゃない、そうだったらいいのにな」「私それは言えないな、私もそれが言えたらよかったのにな」と言っています。「I wish I could say that!」は「言ってみたいわ!」と同じ感じで、実際によく使う決まり文句ですね。
「生きたフレーズ」を通して「仮定法過去」の理解を深めたい人は、ぜひこちらの動画を観てみてください: