彼のおかげで乗り越えられた。
He got me through it.
「go through」は「苦労する」「嫌な思いをする」という意味でよく使います。たとえば
「I went through a lot.(色々苦労したよ)」
「I went through hell.(地獄のような思いをした)」
「I don’t want to go through that again.(2度とあんな思いをしたくない)」など。
「get 人 through」は「嫌な思いをさせる」と誤解されがちですが、実は逆です。
「go through」は「トンネルを通る」イメージですが、「get」は「到着する」という意味があり、「get through」は「トンネルの向こう側に到着する」「トンネルを通り抜ける」、つまり「乗り越える」意味です。
「get through」が「乗り越える」と「自動詞」なら、「get 人 through」は「乗り越えさせる」と「他動詞」になります。
たとえば「He got through it.(彼は乗り越えた)」「He got me through it.(彼は私を乗り越えさせた)」になります。「彼のおかげで乗り越えられた」という日本語になりますね。
他にも
「I somehow got through it.(どうにか乗り越えた)」
「I don’t know how we’re going to get through this.(どうやってこれを乗り越えられるか分からない)」
「My family got me through it.(家族のおかげで乗り越えられた)」
「Music got me through puberty.(音楽のおかげで思春期を乗り越えられた)」など。