害はなかったから大丈夫だよ。
No harm, no foul.
文法:
「harm」は「害」、「foul」はスポーツの「ファウル(違反行為)」ですね。
「No harm, no foul.」
は元々はスポーツ用語で、選手がファウルした時に
「(相手の選手に)害を与えなかったのでファウルとしてカウントしない、見逃す」
という意味の審判の言葉です。
今ではスポーツ以外でも幅広いシチュエーションで使われます。
たとえば、謝られて「特に害はなかったから別に大丈夫だよ」とちょっと穏やかな感じです。
「harm(害)」は名詞ですが、
harmful
(有害な)
harmless
(無害の)
という形容詞も合わせて覚えましょう。
たとえば
He’s harmless.
(彼は害のない人だ)
It’s harmful to the environment.
(環境に有害だ)
この「No ~, no ~」の構文は他にもあります。
有名なのが
No music, no life.
(音楽がないと人生の面白みがない)
他にも
No pain, no gain.
(労なくして得るものなし)
No guts, no glory.
(勇気なくして栄光はない)
もあります。
「No harm, no foul.」以外の例は「何かいいものを得るためには、これがないといけない」のような内容ですが、
面白いことに「No harm, no foul.」だけ違いますね。