(できなかった時に)やるだけやってみた。
It was worth a try.
「It was worth a try.」という英語は「やる甲斐があった」という意味に誤解されがちですが、
実は、できなかった時に、やってみたけどうまくいかなかった時に使う英語なんです。
❶ 「worth」は「価値がある」という意味ですが、必ず「名詞」が続きます。
動詞を続けるなら「動名詞(動詞のing形)」になります。
たとえば
It’s worth $1 million.
(100万ドルの価値がある)
It’s worth going.
(行く価値がある)
It’s not worth much money but it’s worth a lot to me.
(金銭的な価値はないけど、私にとってはすごく価値がある)
It’s not worth worrying about.
(心配する価値はない = 心配してもしょうがない)
ですが、「try」と「wait」は動詞なのにもかかわらず「動詞ing」の形にせずに:
「a try」
「the wait」
と名詞として使います。
*「a」や「the」が付いているってことは名詞になっちゃってますね
*「try」は必ず「a」、「wait」は必ず「the」と決まってます
たとえば
It’s worth a try.
(やってみる価値はある)
It’s worth the wait.
(待つ甲斐がある)
❷ 「It’s worth a try.」は日本語の「やってみる価値はある」と全く同じ感覚ですが、
それを過去形にしたときは異なります。
日本語の:
「やってみる価値あったね」は
やってみてうまくいった時に使いますが、
英語の:
「It was worth a try.」は
やってみたけどダメだった時に使います。
でも、損もしてない感じなので「やるだけやってみた」という日本語に値しますね。
ちなみに
「It was worth the wait.」は
日本語の「待つ甲斐があったね」と全く同じです。
❸ 「worth」を使った面白いフレーズは他にも:
It’s not worth my while.
(割に合わない)
I’ll make it worth your while.
(それなりの手当をちゃんとあげるから)
If a job’s worth doing, it’s worth doing right.
(中途半端にやってもしょうがない)
I want to get my money’s worth.
(元を取りたい)
こう言っても意味はないかもしれないけど…
(For what it’s worth…)