終わるまで何があるか分からない。
It ain’t over till it’s over.
直訳は「終わるまで終わりじゃない」ですが、
「終わるまで何があるか分からない」
「笛が鳴るまで諦めちゃダメだ」
という意味の英語の決まり文句です。
スポーツの試合で負けているチームがよく口にする表現です。
・「be over」は「終わっている状態」「終わった後の状態」を表すので、
日本語が「終わった」でも、英語では過去形にしないです。
たとえば
It’s over.
(終わった、終わってます)
Is it over?
(終わった?)
I can’t wait till it’s over.
(これが終わるまで待てない = 早く終わってほしい)
更に、動詞じゃないのに、目的語を続けることもあります:
I’m over my cold.
(風邪から立ち直った = 風邪が治った)
I’m over my ex-girlfriend.
(元カノから立ち直った = 元カノに未練はない)
・「ain’t」は「be not」又は「have not」と同じ意味の荒い英語です。
「じゃねー」のような口調なので、普段は使わない方がいいんですけど、
今回のフレーズは決まり文句で、必ず「It ain’t」と言います。
「It isn’t over till it’s over.」とは言わないですね。
そして「ain’t」を必ず使う決まり文句は他にも:
You ain’t seen nothing yet!
(驚くのはまだ早いよ)
If it ain’t broke, don’t fix it.
(壊れてないものを直そうとするな = 余計なことをするな)