雨が降らないという話は何だったんだろうね。
So much for it not raining!
「So much for…」はだいたい「もうおしまいよ」「これくらいにしよう」と訳されますが、全く違います。実は「こう言われたけど全然違ったね」「こう思っていたけど全然違ったね」「あの情報は何だったんだろうね」など、予想が外れたり情報が間違っていたりしたときの表現です。
たとえば、晴れると聞いていたのに雨が降ったときに
「So much for good weather!(晴れるっていう話は何だったんだろうね)」、
システムエンジニアになるつもりでコンピュータサイエンスを専攻したのに結局はシェフになったときに
「So much for my Computer Science degree!(情報工学の学位は何のために取ったんだろう)」など。
続くのは名詞か動名詞です。「動名詞」は「動詞」にingを付け足して「名詞」にしたものですが、その動名詞の中に、「him」「me」「it」など、本来は目的語として使うものを主語として使うが多いです。
たとえば
「So much for not being busy!(忙しくならないはずだったのに!)」
「So much for him being a nice guy.(彼がいい人だと聞いていたのに全然違った)」
「So much for it not raining!(雨が降らないと聞いていたのに降った)」など。
「動名詞」のこの不思議な使い方を以下の動画で確認しまてみてください^^
「スーツ」というドラマに出てきた「him working」のような動名詞が使われている40場面もあります!