それは立ち直れないね。
There’s no coming back from that.
このフレーズは「それは立ち直れない」「取り返しがつかない」という意味の英語です。
「come back(戻る)」には「悪い状況から立ち直る」という意味もあります。
この意味では「comeback」と名詞で使うことが多いですね。
たとえば、売れなくなったミュージシャンが「カムバックを果たす」は
「make a comeback」と言います。
たとえば
He made a comeback.
カムバックを果たした
They’re trying to make a comeback.
彼らはカムバックを狙っている
など
今回の「come back(動詞)」は上記のような「カムバック」という意味では使わないけど、「立ち直る」イメージが近いですね。
たとえば、
悲惨な出来事を想像して
I don’t think I could come back from that.
もしそうなったら立ち直れないと思う
How do you come back from something like that?
そんな経験してどうやって立ち直るんだろう?
そして、今回のフレーズはいろんな場面で使います。
たとえば、ひどい発言や行動をしたり、浮気がバレたり、恥ずかしい場面を見られたりした人に対して
There’s no coming back from that.
それじゃもう元に戻れないね、それは取り返しがつかないね、そこから立ち直れないね
と言います。
ちなみに「coming back」は「動名詞」です。
動名詞は、動詞をing形にして、名詞として使うことができる超便利なものです。
「There’s no ~(~がない)」には名詞が続くものですが、動名詞も使えます。
たとえば
There’s no reason.
理由はない
There’s no time.
時間がない
と同じように
There’s no smoking here.
ここは禁煙です
There’s no turning back now.
もう後戻りはできない
There’s no convincing him.
彼を説得することはできない
There’s no accounting for taste.
たで食う虫も好き好き
のような表現もできます。