彼は図々しい。
He takes too many liberties.
「図々しい」は英語に訳しづらい日本語の1つで、「惜しい!けど違う!」という訳が多いです。
❶「図々しい」の1番おすすめの英語は「take too many liberties」という表現です。
たとえば、そこまで仲良くない知り合いが
「今晩泊めてくれる?」
「車を貸してくれる?」
などと、「図々しい」「厚かましい」お願いをすることが正に「take too many liberties」です。
たとえば、
He takes too many liberties.
(彼は図々しい)
のように「人」に対して使うこともできるし、
「行為」に対して
That’s taking too many liberties.
(それは図々しい行為だ)
と「That’s +動名詞」という構文で表すこともできます。
「図々しい」は日本語では形容詞なので英語でも形容詞じゃないといけないと思われがちですが、
時には柔軟性が必要です。
❷「take the liberty of ~ing」という言い方はちょっと違う「謙虚な」感じで使います。
「自分の判断で、勝手に~させてもらった」のような使い方です。
たとえば
I took the liberty of ordering for you.
(あなたの分も私が勝手に注文させていただきました)
I took the liberty of changing a few things.
(私の判断で勝手に何箇所かを変更させてもらいました)
❸「have some nerve」という表現もあります。
「nerve」は「神経」という意味で「どんな神経しているの?」的なニュアンスです。
たとえば
He has some nerve.
(いい度胸しているね!【嫌味】)
とシンプルに言うこともできるし、
「to 動詞」又は「動詞ing」を続けて応用することもできます。(使い分けはないです)
たとえば
You have some nerve to ask me that!
(そんなことを頼むなんていい度胸だね!)
You have some nerve asking me that!
(そんなことを頼むなんていい度胸だね!)
❹「bold-faced」や「brazen」という形容詞は「図々しい」とちょっと違う感じです
・「Bold-faced」という形容詞は「a bold-faced lie(堂々とした嘘)」という使い方くらいしかないです。
たとえば
That’s a bold-faced lie!
堂々と嘘ついているね!
・「brazen」という形容詞は「白い目で見られるような行為を堂々と平気でする」感じです。
たとえば
He’s very brazen.
人の目を全く気にせずに堂々と悪いことをする人
She was smoking on the bus with a brazen disregard for the rules.
ルールを平気で無視してバスでタバコを堂々と吸っていた
やっぱり「図々しい」とちょっと違う感じですよね
「図々しい」は日本語では形容詞なので英語でも形容詞じゃないといけないと思われがちですが、
時には柔軟性が必要です。